『三匹のこぶた』後編

「かりうど」が三匹のこぶたの「はうす」に立ち寄ると、
「はうす」の前でおなかを膨らませたオリガミが寝ていました。


「かりうど」は「はさみ」でオリガミのおなかを十字に切り開き、
中に折り込まれた「三匹のこぶた」「六匹のこやぎ」「オリガミ少年」
「赤いずきんをかぶった女の子とその祖母」その他を取り出し、
代わりに「石」を詰めて近くの川に沈めました。


「かりうど」が「はうす」に戻ると
意識を取り戻した彼らが、おろかにもまだそこにいました。


*****


彼らは「かりうど」の正体に背筋が凍りついた。


「ねえ、どうしてあのおじさんのお口はあんなに大きいの?」


赤ずきんの言葉を皮切りに、
彼らはクモの子を散らしたように、森へ逃げ込んで行った。



「さあ、楽しい狩りの始まりだ!!」