迷路館的作品解説

kfd-oriclub2005-03-10

四本の手、二本の足、
怒った二つの肩に槍のような尻尾、
背中には四枚の羽が付いている。
無造作に投げ出されたそれは、
黒い紙で作られた、見たこともないような”折り紙”だった。


「ほう。あくまこあくま、ですか」
「上のこあくまにも、耳に翼、口、手にはちゃんと指が五本ある。
 これを、一枚の紙で、一つの切り込みも入れずに作ったんですよ」